2021 - 2023 年度版の EnOcean アライアンスの会報にて多数のページに渡って紹介されています。

M5 GateBox は、40 x 72 mm の小型の筐体に EnOcean の電波を送受信するためのトランシーバーとアンテナを内蔵しています。GROVE などの拡張性の高いインタフェースを搭載し、市場に豊富に供給されている各種センサーやアクチュエーターをユーザー自身で接続し、管理用のツールで設定するだけで、EnOcean 側とホスト側、および拡張したデバイスとのデータの制御をノン・プログラミングで簡単に実現できます。本製品によって、EnOcean の製品を利用したシステムの中で、バッテリーレスが必須な部分と、電力供給が前提の部分とを柔軟に組み合わせ、自由度が高く、高機能なシステムを低価格で実現できます。

機能と特徴
一般的なゲートウェイ機器として安定して動作することはもちろん、以下の機能を全て同時に処理できます。
1.EnOcean 側とホスト側との JSON / BIN 形式によるゲートウェイ機能 および ESP3 ブリッジ機能
2.ホスト側として、Wi-Fi を介した MQTT プロトコル通信、アクセスポイント不要の ESP-NOW 通信、 及び USB シリアル通信が利用可能で、別売の LTE-M モジュールを接続することで直接インターネッ トと接続でき、また、LoRa モジュールの接続により、長距離通信が可能
3.各種 EEP および GP を指定しての双方向通信
4.ノン・プログラミングでのカスタムメイドのセンサー・アクチュエータ作成
5.統計値を求めたり、カウンターやタイマー、各種演算処理を行なえる組込み機能
6.自動化機能による各種制御
7.外部機器( Bluetooth LE 通信の EnOcean デバイスやビーコン、SwitchBot 製品など )を使ったセンシングや制御
8.データやイベントの発生を LINE やメールで通知
9.EnOcean テレグラムのリピーター機能、フィルタリング機能
10.リモッテの All-In-One プラットフォームを使ったノン・プログラミングでの IoT システムの構築

制御可能なデータの流れの例

カスタムメイドのセンサー・アクチュエータを簡単に
GROVE は、Seeed Studio 社が開発した4線式のインタフェースの規格で、色々なメーカーから約200種類のセンサーやアクチュエータが販売されています。温度、湿度、照度、CO2、土壌の水分量といった各種環境値や、人感、磁気、色、距離、電圧 ・ 電流、加速度、ジャイロ、GPS、水位、各種のガス、ボリューム、A/D 変換、ボタン、スイッチといったセンサー、およびリレー、モーター、サーボ、D/A 変換、LED、スピーカーといったアクチュエータなど、IoT で扱うほとんどのデバイスが揃っており、低価格かつインターネットで1個単位で購入でき、ケーブルで接続するだけでハードウェアを簡単に拡張することができます。本製品に付属の管理用アプリを使って、どのコネクタに何のデバイスを接続するのかを選択し、センスする秒間隔などのパラメータを設定、書込みボタンを押すだけで即、利用を開始できます。

各種センサーやアクチュエーターの一覧はこちら。

本体のインタフェース

豊富に提供されている GROVE / HAT デバイス

設定用 WEB アプリの画面例

自動化機能でイベント制御
強力な自動化機能によって、本製品だけで複雑な条件処理を行なうことが出来ます。EnOcean センサーや拡張センサーのデータ値に応じて、音や光、リレー、モーターなどのアクチュエーターを動作させたり、BLE 通信を使って SwitchBot 社のスマート・プラグを制御し、電源をオンオフ切替えしたり、LINE アプリに通知、ないしはメールを送信することで、外部に通知することもできます。他のパソコンの機能やネットワーク、クラウドなどの要素を利用しない構成でも、シンプルで安定した自動化を、管理ツールを使って設定するだけで実現できます。

設定する条件の例

  • ボタンやデジタル入力(接点)が特定の状態になった時
  • 温度や湿度、騒音などが閾値を超えた時
  • 人や物の接近やドアの開閉、振動を感知した時
  • 加速度センサーが方向の変化を感知した時
  • 水位の上下や土壌の水分量が閾値を下回った時
  • 電圧や電流が異常値になった時
  • 空気中の埃など、空気の質が悪くなった時
  • 特定の BLE タグ(ビーコン)を持った人やモノを検出した時、ないしは検出されなくなった時や復帰した時
など

条件が発生した時に何をするかの例

  • ホスト側に通知する
  • デジタル端子(接点)やリレーをオン・オフ制御する
  • GateBox に取り付けたスピーカーから音を鳴らしたり光を出す
  • モーター(回転、振動、サーボ)を制御する
  • SwitchBot 社のスマート・プラグをオンにして、空調ファンを回す
  • ポンプを制御して水やりをする
  • ソレノイドの電磁ロックを制御する
  • LINE メッセージないしはメールを送る
  • 別の GateBox / GatePoint デバイスに無線で通知して、そこでブザーを鳴らす
など

自動化設定の画面例

組込み機能で完結したシステム構築
組込み機能を利用することにより、システム構成をシンプル、安全、低コストにできます。一般的な IoTシステムにおいて、クラウド上のサーバーなどを使って実現する機能を、本装置内で処理できるようにしました。センサーからのデータに対して、最小・最大・平均・標準偏差などの統計処理を行なったり、カウンターやタイマーの制御、温度と湿度から不快指数を求めたり、スケーリングやオフセット、差分値といった各種演算を行なうなど、GateBox 単体で完結したシステムコントローラとして動作させることが出来ます。これにより、良く使われるような処理であれば、インターネットに接続したり、別途制御システムを設けることなく、本装置だけで簡単に安定したシステムを構築できます。
複数台を連携させた多様な使い方
複数台の M5 GateBox 同士を連携させた使い方で、リモートコントロールなどのシステムを構築できます。
  • EnOcean の電波で連携
  • Wi-Fi や Wi-Fi メッシュを使って連携
  • LTE-M でインターネットを介して連携
  • LoRa (プライベート) を使って広範囲に直接連携
  • ESP-NOW で簡単直接連携
  • 複数の電波を同時に活用して連携
このような活用方法でさえプログラムを書く必要がなく、管理ツールを使って設定するだけで簡単に実現できます。

GateBox 間で直接無線通信するシステム例

GateBox 間で直接無線通信するシステム例

Wi-Fi や LTE-M を使って連携する例

携帯式の EnOcean テスター・ロガーとして
スマートフォンやタブレットに USB ケーブルで直接接続、無料の通信アプリを利用することで、携帯式のテスター・ロガーとしても利用できます。EnOcean のデバイス毎に名前を付けたり、フィルタリングして特定のテレグラムだけを受信するように設定でき、データはスマートデバイスの画面上に、時刻と共に表示されます。受信信号強度やシグナルテレグラムも表示できる他、CSV ファイルに保存して、データを活用することもできます。スマートデバイスのバッテリーとディスプレイを有効活用した使い方です。

携帯式テスター・ロガー

CSV ファイルに保存して EXCEL で分析

リモッテの All-In-One プラットフォームを使ったシステム構築
M5 GateBox は、それ単体で動作させる利用方法や、クラウド上にデータをアップする IoT システムの機能要素として活用する方法がありますが、弊社の All-In-One IoT プラットフォームを使用することで、EnOcean を活用したシステムを簡単に作成、運用できます。サーバーやデータベース、ユーザーインタフェースやプログラム開発環境といった、専門的なことがあまり分からなくても、クラウド不要で、お手持ちの使い慣れた Windows PC 1つで IoT システムを構築できます。構成がシンプルで、多くの場合プログラムを作成することなく、ないしは少しのコード開発だけで、迅速にインターネットアプリを作成できます。エンドユーザー自身が管理設定し、お使いいただく分には無料でご利用できますので、是非 M5 GateBox と一緒にご利用ください。

ノーコードで作れる IoT の画面例

主な仕様および性能
コントローラー 標準モデル(グレー色) ESP32-PICO (M5Stack 社製 ATOM Lite による)
標準モデル(白色)   ESP32-S3  (M5Stack 社製 ATOMS3 Lite による)
ディスプレイ付きモデル ESP32-S3  (M5Stack 社製 ATOMS3 による)
給電方法 USB Type-C コネクタ (5V)または
XH コネクタ(JST)による(3.3 - 5 V)
インタフェース USB Type-C x1
ATOM 本体 GROVE コネクタ
GROVE - 1 / 2 / 筐体内 コネクタ
M5StickC HAT
基板上に 2.54 mm ピッチの工作用スルーホール(合計 22 個)
基板上で 5V, 3.3V, 1.8V の電源を取得可能
EnOcean トランシーバー EnOcean TCM 410J (技術基準適合認定 206-000372
アンテナ 64 mm ホイップアンテナ
動作環境 0 - 40 ℃ (M5Stack 社製 ATOM の仕様による)
重量 35 g
サイズ 40 x 72 x 23 mm
「ディスプレイ付きモデル」は液晶画面部のみ 26 mm
受信処理能力 実測で1秒当たり約80個の EnOcean テレグラムを解読可能
送信処理能力 実測で1秒当たり約40個の EnOcean テレグラムを送信可能
価格
標準モデル 21,800 円
ディスプレイ付きモデル オープン
拡張デバイス組込みモデル オープン

ご購入・お問合せ先

E-mail:sales@remotte.jp

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