M5 GatePoint は、24 x 24 mm の小型で高性能なコンピューターで、IoT 、監視、遠隔制御、自動化など、幅広い用途でご活用いただけます。GROVE などの拡張性の高いインタフェースを搭載し、市場に豊富に供給されている各種センサーやアクチュエーターをユーザー自身で接続し、管理用のツールで設定するだけで、無線デバイス側とホスト側、および拡張した有線デバイス間とのデータ制御をノン・プログラミングで簡単に実現できます。
機能と特徴
一般的なゲートウェイ機器として安定して動作することはもちろん、以下の機能を全て同時に処理できます。
1.無線デバイス側とホスト側との JSON 形式によるゲートウェイ機能
2.ホスト側として、Wi-Fi を介した MQTT プロトコル通信、アクセスポイント不要の ESP-NOW 通信、 及び USB シリアル通信が利用可能で、別売の LTE-M モジュールを接続することで直接インターネッ トと接続でき、また、LoRa モジュールの接続により、長距離通信が可能
3.ノン・プログラミングでのカスタムメイドのセンサー・アクチュエータ作成
4.統計値を求めたり、カウンターやタイマー、各種演算処理を行なえる組込み機能
5.自動化機能による各種制御
6.無線デバイス(Bluetooth LE 通信の EnOcean デバイスや BLE タグ、SwitchBot 製品など)を使ったセンシングや制御
7.データやイベントの発生を LINE やメールで通知
8.リモッテの All-In-One プラットフォームを使ったノン・プログラミングでの IoT システムの構築
1.無線デバイス側とホスト側との JSON 形式によるゲートウェイ機能
2.ホスト側として、Wi-Fi を介した MQTT プロトコル通信、アクセスポイント不要の ESP-NOW 通信、 及び USB シリアル通信が利用可能で、別売の LTE-M モジュールを接続することで直接インターネッ トと接続でき、また、LoRa モジュールの接続により、長距離通信が可能
3.ノン・プログラミングでのカスタムメイドのセンサー・アクチュエータ作成
4.統計値を求めたり、カウンターやタイマー、各種演算処理を行なえる組込み機能
5.自動化機能による各種制御
6.無線デバイス(Bluetooth LE 通信の EnOcean デバイスや BLE タグ、SwitchBot 製品など)を使ったセンシングや制御
7.データやイベントの発生を LINE やメールで通知
8.リモッテの All-In-One プラットフォームを使ったノン・プログラミングでの IoT システムの構築
制御可能なデータの流れの例
カスタムメイドのセンサー・アクチュエータを簡単に
GROVE は、Seeed Studio 社が開発した4線式のインタフェースの規格で、色々なメーカーから約200種類のセンサーやアクチュエータが販売されています。温度、湿度、照度、CO2、土壌の水分量といった各種環境値や、人感、磁気、色、距離、電圧 ・ 電流、加速度、ジャイロ、GPS、水位、各種のガス、ボリューム、A/D 変換、ボタン、スイッチといったセンサー、およびリレー、モーター、サーボ、D/A 変換、LED、スピーカーといったアクチュエータなど、IoT で扱うほとんどのデバイスが揃っており、低価格かつインターネットで1個単位で購入でき、ケーブルで接続するだけでハードウェアを簡単に拡張することができます。本製品に付属の管理用アプリを使って、どのコネクタに何のデバイスを接続するのかを選択し、センスする秒間隔などのパラメータを設定、書込みボタンを押すだけで即、利用を開始できます。
本体のインタフェース
豊富に提供されている GROVE / HAT デバイス
設定用 WEB アプリの画面例
自動化機能でイベント制御
強力な自動化機能によって、本製品だけで複雑な条件処理を行なうことが出来ます。無線・有線のセンサーのデータに応じて、音や光、リレー、モーターなどのアクチュエーターを動作させたり、BLE 通信を使って SwitchBot 社のスマート・プラグを制御し、電源をオンオフ切替えしたり、LINE アプリに通知、ないしはメールを送信することで、外部に通知することもできます。他のパソコンの機能やネットワーク、クラウドなどの要素を利用しない構成でも、シンプルで安定した自動化を、管理ツールを使って設定するだけで実現できます。
設定する条件の例
- ボタンやデジタル入力(接点)が特定の状態になった時
- 温度や湿度、騒音などが閾値を超えた時
- 人や物の接近やドアの開閉、振動を感知した時
- 加速度センサーが方向の変化を感知した時
- 水位の上下や土壌の水分量が閾値を下回った時
- 電圧や電流が異常値になった時
- 空気中の埃など、空気の質が悪くなった時
- 特定の BLE タグ(ビーコン)を持った人やモノを検出した時、ないしは検出されなくなった時や復帰した時
など
条件が発生した時に何をするかの例
- ホスト側に通知する
- デジタル端子(接点)やリレーをオン・オフ制御する
- GatePoint に取り付けたスピーカーから音を鳴らしたり光を出す
- モーター(回転、振動、サーボ)を制御する
- SwitchBot 社のスマート・プラグをオンにして、空調ファンを回す
- ポンプを制御して水やりをする
- ソレノイドの電磁ロックを制御する
- LINE メッセージないしはメールを送る
- 別の GatePoint / GateBox デバイスに無線で通知して、そこでブザーを鳴らす
など
自動化設定の画面例
組込み機能で完結したシステム構築
組込み機能を利用することにより、システム構成をシンプル、安全、低コストにできます。一般的な IoTシステムにおいて、クラウド上のサーバーなどを使って実現する機能を、本装置内で処理できるようにしました。センサーからのデータに対して、最小・最大・平均・標準偏差などの統計処理を行なったり、カウンターやタイマーの制御、温度と湿度から不快指数を求めたり、スケーリングやオフセット、差分値といった各種演算を行なうなど、GateBox 単体で完結したシステムコントローラとして動作させることが出来ます。これにより、良く使われるような処理であれば、インターネットに接続したり、別途制御システムを設けることなく、本装置だけで簡単に安定したシステムを構築できます。
複数台を連携させた多様な使い方
複数台の M5 GatePoint 同士を連携させた使い方で、リモートコントロールなどのシステムを構築できます。
- Wi-Fi や Wi-Fi メッシュを使って連携
- LTE-M でインターネットを介して連携
- LoRa (プライベート) を使って広範囲に直接連携
- ESP-NOW で簡単直接連携
- 複数の電波を同時に活用して連携
このような活用方法でさえプログラムを書く必要がなく、管理ツールを使って設定するだけで簡単に実現できます。
GatePoint 間で直接無線通信するシステム例
GatePoint 間で直接無線通信するシステム例
Wi-Fi や LTE-M を使って連携する例
BLE タグ(iBeacon)のための機能
BLE タグは、位置把握、見守り、勤怠、在庫・計数管理、集客や作業効率アップといった様々な用途で、オフィスや工場、倉庫や工事現場、商業施設や病院などで幅広く活用されていますが、GatePoint には BLE タグを利用するシステム向けの機能が予め搭載されています。受信したビーコン信号の ID や受信信号強度をホスト側に通知することはもちろん、1台の GatePoint につき最大 1,000 個の BLE タグを識別し、それぞれの新規検出、離脱、復帰、削除といったイベントと時間を管理、液晶ディスプレイに表示したり、定期的にすべての管理情報をホスト側に送信することが出来ます。
1台で最大 1,000 個まで識別管理
液晶表示搭載モデル
無線デバイスの携帯式テスター・ロガーとして
スマートフォンやタブレットに USB ケーブルで直接接続、無料の通信アプリを利用することで、携帯式のテスター・ロガーとしても利用できます。各無線デバイス、BLE タグ毎に名前を付け、認識しやすくしたり、特定のデバイスだけ受信するように設定でき、データはスマートデバイスの画面上に、時刻と共に表示されます。受信信号強度も表示できる他、CSV ファイルに保存して、データを活用することもできます。スマートデバイスのバッテリーとディスプレイを有効活用した使い方です。
携帯式テスター・ロガー
CSV ファイルに保存して EXCEL で分析
リモッテの All-In-One プラットフォームを使ったシステム構築
M5 GatePoint は、それ単体で動作させる利用方法や、クラウド上にデータをアップする IoT システムの機能要素として活用する方法がありますが、弊社の All-In-One IoT プラットフォームを使用することで、様々なシステムを簡単に作成、運用できます。サーバーやデータベース、ユーザーインタフェースやプログラム開発環境といった、専門的なことがあまり分からなくても、クラウド不要で、お手持ちの使い慣れた Windows PC 1つで IoT システムを構築できます。構成がシンプルで、多くの場合プログラムを作成することなく、ないしは少しのコード開発だけで、迅速にインターネットアプリを作成できます。エンドユーザー自身が管理設定し、お使いいただく分には無料でご利用できますので、是非 M5 GatePoint と一緒にご利用ください。
ノーコードで作れる IoT の画面例
主な仕様および性能
コントローラー | ESP32-S3 (M5Stack 社製 ATOMS3 による) |
給電方法 | USB Type-C コネクタ (5V) |
インタフェース | USB Type-C x1 ATOMS3 本体 GROVE コネクタ (G2, G1) M5StickC HAT(ATOM HAT 取付け時) (G8, G7) |
動作環境 | 0 - 40 ℃ (M5Stack 社製 ATOMS3 の仕様による) |
重量 | 5.4 g(標準モデル) 6.8 g(液晶表示搭載モデル) |
サイズ | 24 x 24 x 9.5 mm(標準モデル) 24 x 24 x 13 mm(液晶表示搭載モデル) |
その他 | HAT 取付け用アダプタ(ATOM HAT)は本製品に含まれません |
価格
標準モデル | オープン |
液晶表示搭載モデル | オープン |
キッティング済みモデル | オープン |
ご購入・お問合せ先
E-mail:sales@remotte.jp