プラットフォーム

機能と特徴

リモッテ・ステーションとプラットフォームが提供する主な機能には以下が含まれます。これらの機能は、分かり易くて使いやすい形で提供されており、多くはお客様が意識することなく使えるため、学習コストが小さく、専門的なことがあまり分からなくても短時間でアプリを実現出来ます。

アプリケーション実行環境としての役割

長期間の連続運用を考慮した実行管理、保守、及びエラー対応機能を備え、同時に複数のアプリを実行することが出来ます。

データベース機能

アプリの構成要素ごとに、保存期間を設定するだけで、データがデータベースに格納されるようになります。格納されたデータは、時系列の表やチャートとして表示することが出来ます。もちろんプログラム内から過去のデータを参照し、統計的な処理を行うこともできます。

ピア・ツー・ピアでの直接接続

アプリのデータは、WebRTC 技術によってサーバーを介すことなく、ステーションと各種端末(WEB ブラウザ)との間で直接通信されます。これにより、接続の安定性が高く、データを効率よく、少ない遅延で伝達出来ます。

リモッテ・ストア

アプリや機能をリモッテ・ストアからダウンロードして使えます。ストアには一定の品質基準を満たしたものだけを登録しています(随時内容を追加・更新しています)。ほとんどのソフトウェアはソースコードが公開されていますので、自由に改造・修正してお使いいただけます。

ビデオや音声を使ったアプリへの対応

ビデオや音声を扱うための機能が充実していて、配信したり、解析の対象にすることが出来ます。 メディアの入力ソースとして、

  • パソコンに搭載されたカメラやマイク
  • パソコンに USB 接続したもの
  • URL を指定したネットワーク上のリソース
  • ファイル保存されたビデオや音声

を扱えるほか、Windows のデスクトップ画面やオーディオミキサーも使えます。さらに、ステーションへアクセスするスマートフォンやタブレット等に搭載されているカメラやマイクから、ステーションに向けてメディアデータを送信したり、自作したメディアソースを組み込むこともできます。

セキュリティー

通信回線は全て業界標準の暗号化がされています。ステーションを設定・管理するツールは、ステーションと同一ネットワーク(LAN)上にある端末からしか接続できないようにしてあり、ステーションの動作について外部から不正に変更されないよう、あえて保守的な方法をとってあります。お客様のステーションと端末が、ピア・ツー・ピアによって直接通信する仕組みになっておりますので、お客様がどのようなアプリを実行していて、どのようなデータを蓄積、転送、利用しているのかさえ、弊社では一切知ることができません。

用途に応じてPC性能を選択

温度や CO2 などのセンサー値を定期的に取得し、その状況に応じて警告を出すだけのアプリに、高性能なハードウェアは必要ありませんね。一方で、高度な画像解析処理を高フレームレートで実行する必要のあるアプリでは、高スペックなものを用意する必要があります。リモッテのステーションは、超小型のPCから高速なグラフィックエンジンを搭載したマシンまで、用途に応じてお客様自身で選択可能なため、無駄のない低コストなシステムを実現できます。まずは何も買わずにお手持ちのパソコンで試してみましょう!

プログラミング言語として Python を利用

Python は、少ないコード量で実用的なプログラムを作成できる言語で、初心者からプロフェッショナルまで世界中で幅広く使われています。またリモッテでは、アプリが利用するライブラリを簡単にインストールしたり、管理・保守出来るようにするために PowerShell によるスクリプティングが出来るようになっています。複数のアプリを扱う場合においても、自動的にアプリ毎に仮想環境が用意されるため、モジュールの追加によるトラブルがなく、簡単に作って簡単に削除できます。

ビデオ解析のためのライブラリー

ステーションには、オープンソースのコンピュータビジョン向けライブラリーである OpenCV が予め組み込まれており、画像処理・画像解析および機械学習がすぐに始められます。