開発環境
リモッテは All-In-One プラットフォーム。アプリの開発も運用管理も全て同一の管理ツール上で行ないます。
プログラミングは Python で
Python は近年、人気のあるプログラミング言語のランキングおよびシェアでトップに位置し、幅広い分野で使われています。リモッテでのアプリ開発では、最小限のコードを書くだけで済むように予めテンプレートが組み込まれており、所定の場所に目的とするコードを書くだけで機能を実装できます。また、リモッテ・ストアで豊富に提供されているアプリや機能をダウンロードし、それに手を加えることで、ゼロから作成するよりも格段に速く開発を進められます。データを可視化したり、スイッチやボリュームで機器を遠隔操作するようなアプリであれば、ノーコードで、一切プログラムを記述することなく、ないしは、ほんの数行の手を加えるだけで実用的なアプリを実現できます。

プログラム管理画面の例

コード編集・コンソール・ログ
機能の最小単位 ----- 構成要素
リモッテでの開発は、「構成要素」という機能単位でアプリを作成します。例えば温度・湿度センサーから定期的にデータを取得して画面に表示するアプリでは、1つの構成要素を作って「センサーからデータを取得する」というコード部分だけを記述します。「定期的に呼び出す」という処理や「データベースに保存する」処理などは、リモッテが予め用意している、構成要素のパラメータを編集するだけでよく、コードを一切記述する必要がありません。

定期的に呼び出すための設定

データベースに保存する設定
この構成要素が最新のデータを更新した時に、画面にどのように表示するのか、つまり数値で表示するのか、縦型や半円形のメーターで表示するのか、折れ線グラフにするのか棒グラフにするのか、その大きさや色を決めて、レイアウトを編集すれば、アプリの完成です。

ページの編集画面
同様に、画面に設けたオン・オフ切り替えスイッチで、実際の電源をオン・オフするリレーを制御するアプリでは、利用者が画面を操作する度に特定の関数が呼ばれますので、この関数内にリレーを制御する処理部分だけを記述すれば完成です。
データのやりとりは JSON 形式で
Python プログラム、データベース、および画面上の表示部品の間のデータのやりとりは、JSON 形式で行われます。例えばある構成要素において、新しくセンサーの値を取得した場合、Python のコードの中で、リモッテが定義している set_value という名前の関数を呼び出し、データベースや画面に反映しますが、この引数に JSON 形式の文字列を渡します。これとデータの流れが逆の、例えば画面上でオン・オフスイッチを操作した場合などは、Python のコード内の control という名前の関数が呼ばれ、プログラムにその内容が通知されます。

最新値の更新

画面操作の通知
構成要素間のデータのやりとり
アプリ内に複数の構成要素を作成し、構成要素間でデータのやりとりをするには、「共有」機能を使います。

共有設定
これらを組み合わせることで、どのような伝達ロジックでも作成できます。
ログ
開発時のデバッグ、テスト、および実運用時で、一貫した各種ログ機能を備えています。